不機嫌やら不安やら…

世の中には、やたら不安がる人もいれば、意味も無く不機嫌に振舞う人も居る。
加藤 諦三の本を読んでいたら、両方とも根っこが同じである事が分かった。

「不機嫌になる心理」と「不安のしずめ方」の二冊だけど、
不機嫌は恐怖によって、不安は不安が元で現状にしがみつく事によって、
どちらも誰かの奴隷のような生き方をしている。

結局は、自分自身が人の基準に従って生きようとするからで、
発言力の強い人の生き方に振り回されてしまうらしい。


それは一方で自立の失敗でもあるらしく、自立して自分で考え、
自分で行動し、自分で責任を取る事への不安や恐怖から、

何も得られず、過酷なだけの「他人の模倣」という生き方を
やめられない弱さが一番の原因のようだ。


お猿の実験で、赤ん坊のとき母親のぬくもりを与えられなかった猿は、
怖がりで、新しいもの(事)になじめず、他の猿ともコミュニケーションが出来ない、
いわゆる引き篭もり的な反応をする事が分かっている。

もしかしたら、人間も記憶にない時代のぬくもり不足から、
色々な心身症的な反応を見せるのかもしれない… などと勝手に憶測した。