経済学の矛盾

以前、MIXIで経済学関係のフォーラムに参加した事があるが、

内容は学問の為の学問で、現実社会では疑問を感じるような発言ばかりであった。


そこで、具体的な事例に即して質問すると、まずは話をはぐらかす。

経済学は分析するもので、現実をどうこうする為の物ではないとか…

じゃあ何で政府や経済に口を挟むのか、疑問を感じた。


その後もやりとりは続き、色々な矛盾に突き当たった。

そのたびにこっちは賢くなり、

経済学を学ぶ人たちの発言を盾にとって質問を続けたところ、

世の中をどうすべきかを考えるのは、「社会学で経済学は自然科学」

なんだそうな…


結果分かった事は、

「世の中の一部分を切り出して、数学を使って効率よい方法を探るのが経済学で、

その影響で変化したものを考えたり、人の幸福を考えるのは経済学ではない」

という事だった。


なんだか、僕が聞いていた経済学は、

多変量解析やら、複雑系を使って考えるえらい高度な物のイメージだったけど、

ずいぶん安っぽく聞こえた。

もしかしたら、

たまたま、そこで話した経済学を学ぶ人たちが悪かったのかもしれないと思い、

ひとまず遠ざかった。


それから大分経ち、こんな記事を見つけた。
"富裕層のウソとデマにだまされるなお金持ちは決して下流に同情しない"

これを読んでいると、やはり経済学が扱うのは、狭い、限定的な範囲での予測と、

それをいかに「自分に」都合よく利用するかの話に聞こえてくる。


経済は相互に影響し有って、相乗効果を生みながら変化する物だと思う。


よく血液にたとえられるけど、

一部の特権を持つ人間が、いかに効率よく一般市民に「献血」させるか

なんていう学問は、僕なら要らない。

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話は変わるけど、上の記事を書いた作者は結構な量の著書があるようだ。

和田 秀樹*1

面白そうなので、これから読んでみようと思う。

*1:今回の記事に関係するのは、この本らしい「富裕層が日本をダメにした! 「金持ちの嘘」に騙されるな (宝島社新書) (新書)」